名脇役「ポレンタ」にスポットライト

雑誌をパラパラとめくっていたら、美味しそうなポレンタに出会ってしまいました(笑)。しかもイタリア料理では まさに「脇役」的存在のポレンタが、めずらしく「主役」の座を獲得しているのではないですか!こ~んな感じに♪
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といっても、一昔までポレンタは立派な主食だったのですよね。最近食が発展するに従って、すっかり肉料理の付け合せのような脇役に格下げされてしまいましたが、現在でもポレンタはイタリアの食卓に欠かせない食材の一つ。我家の食卓では、牛肉のバローロ煮込み、そしてポルチーニのソースの添え物として登場します。



ポレンタの起源は、古代ローマ以前にまで遡ります。当時は“プールス”と呼ばれ、スペルト小麦やソラマメを乾燥させて粉にしたもので作っていたようです。今では、ポレンタと言えばトウモロコシの粉で作ったものをさしますが、イタリアの地域によってはそば粉や栗粉で作ったものもあるすです。フランスでもイタリア国境に近い地域にはポレンタが登場し、鴨、七面鳥、雉など野鳥獣と合わせて食べるといった話を聞いたことがあります。

f0022388_1655571.jpg確か、日本では欧米のようにポレンタって知られてませんよね!?ポレンタとは、とうもろこしを粉状に挽いたもので、お水と塩で煮込みお粥のように食べる他、型に流して固めてからフライにしたり、焼いて食べることもできます。個人的には焼きポレンタが好きですが、今回は、ポレンタに我家の定番「ほうれん草とアーティチョークのパルメザン・ディップ」をポレンタの中にぎっしり閉じ込めてみました。

調理法は、煮立った湯に適量の塩を入れ、そこにサラサラとポレンタの粉を注ぎいれます。しばらくしたら、オリーブオイル、コショウ、そしておろして粉にしたフレッシュ・パルメザンチーズをたっぷり加え、あとはひたすらかき混ぜながら煮込みます。今回は、出来上がったポレンタをココットに半量流しいれ、ほうれん草とアーティチョークのパルメザン・ディップをたっぷり中心にいれ、残りのポレンタを加え、冷めたらお皿にひっくり返し、バジルペーストとトマトを回りに飾り、トッピングにカリカリベーコンをのせました。

学生の頃、某イタリア・レストランでアルバイトをしていたことがあります。その頃、世界の5つ星ホテルを転々として働いていた若き優秀なイタリア人シェフが2人いました。一人は北部出身、もう一人は南部出身。二人は大の仲良しでしたが、たまにじゃれあっている際、南部出身のシェフは北部出身のシェフを「ポレントーネ」とよくからかっていたのです。ポレントーネとは、「ポレンタ食い」という意味。南部の人がからかうくらいイタリア北部の人は本当にポレンタをよく食べるらしいです。

f0022388_16564659.jpg我家にもイタリア北部の人に負けないくらい、大のポレンタ好きがおります。「ポレンタ」と聞いただけで反応するのは、愛犬ミッシェル。ポレンタのためなら、何でも言うことを聞いてくれるから笑えるのです。この日も、ポレンタを出しただけで、→こんな調子だからまったく呆れてしまいますよ~。

ちょうど、リビングルームにミッシェル用の玩具が散らかっていたので、一つ一つの玩具を持ってきてもらうことに。普段なら面倒臭い顔をしてなかなか持ってきてくれませんが、今日は顔色を変えて猛スピードで玩具を持ってきました。真剣な顔つきが本当に笑えました。

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仕方がないので、今回もミッシェル用のポレンタを別鍋に作ることに。ワンチャン用のポレンタには塩もコショウもいれず、水と少々のパルメザンチーズにバジルを加えて煮込み、冷めたポレンタを犬型に抜いて出来上がり。

ちょうどお花見の季節なので、花型にくり抜いた茹でたニンジンも添えてみました。ドックフードのトッピングとしては豪華すぎるポレンタをたんまりと中央にのせて。

あっ~というまに、跡形もなくきれいに食べ終わっていました。
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by matsumiseattle | 2006-04-07 23:50 | イタリア料理  

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